他者理解は好奇心 (書籍「組織を変える5つの対話」を読んだメモ)

オライリーの「組織を変える5つの対話」を読んだメモ サブタイトルは「対話を通じてアジャイルな組織文化を創る」、原題は ”Agile Conversation” 5つの対話 組織を変える対話には5つのステップがありますよと 信頼関係を築く 心理的安全性を確立する(不安を乗り越える) 共通の理念(WHY)を作り上げる 約束をする(コミットメントを行う) 説明責任を果たす ふむふむ それよりもまず、根底として 2つの価値がありますよと 2つの価値 自己開示 自分の意見を隠すところなく相手に伝えること 他者理解 相手の意見に関心を寄せて、相手の言葉を通じて意見を理解しようとすること ふむふむ ここまでは、そうね〜〜自己開示も他者理解も超重要よね〜〜という感じだったんですが、この「2つの価値」が英語だとどう書かれているかを知って、なるほど〜〜〜!!??となった transparency と curiosity 自己開示 = transparency 他者理解 = curiosity !!! めちゃしっくりくる。 自己開示は自分に対する透明性であり、他者理解は相手に対する好奇心。 これはすごく腹落ちした。 ほかにも、X理論Y理論とか、推論のはしごの話なんかも 推論のはしごについては、この記事がとても分かりやすかったな

August 25, 2024

書籍コーチングアジャイルチームスと「ネイティブワイヤリング」「BART分析」

書籍「コーチングアジャイルチームス」を買って読んでいます、いろいろとためになることばっかりだ 1章に出てくる「ネイティブワイヤリング」という言葉は初耳だった 8章の「BART分析」も同じく BART分析 BART は Boundary, Authority, Role, Task の頭文字 チームや組織を BART で分析してみましょう、チームがうまくいかないとき、原因はこの BART に関連した何かであることが多いよ、というやつ 役割: Role 役割は明確に説明され、機能し遂行できているか? 課題: Task チームは、チームの目的や課題を明確に持てているか? 権限: Authority 各役割の権限は明確に定義され、全員が理解・遵守できているか? 境界: Boundary チーム内の様々な縄張りの境界は何か? 知らない分析手法なだったのでたいへん参考になりました たとえばアジャイルのフレームワークを使っている状態だとして、各ロールを担っている人が役割を全う出来ているか? 権限や境界を越えている部分がないか? などを探してみるところから始めるとよいかも。 link The BART System of Group and Organizational Analysis (Boundary, Authority, Role, Task) — Zachary Gabriel Green and René J. Molenkamp (2005) https://www.it.uu.se/edu/course/homepage/projektDV/ht09/BART_Green_Molenkamp.pdf

February 9, 2024

書籍「コーチングアジャイルチームス」と、「ネイティブワイヤリング」

書籍「コーチングアジャイルチームス」 を、買いました。読み始めています。 で、第1章に出てくる「ネイティブワイヤリング」という言葉が興味深かった。 native wiring — この言葉ははじめて聞いたんだけど、著者がアジャイルコーチとして成功した人々を見てきて気がついた、共通点をまとめたものらしい。 ネイティブワイヤリング 10項目あって、ざっくり書くと 「場の雰囲気を感知する」力 プロダクトよりも人を大切にする そして人が素晴らしいプロダクトを生み出す 好奇心を育む 知らないということに気づく 人々は基本的に良い人だと信じる 計画は破綻しうることを理解する 学びに貪欲である 卓越性を追求する価値を認める 成長のための環境と目標があれば、どんな集団でも良いことができるようになると信じる 制度的な理由や原因について妥協せず、理不尽を徹底して排除しようとする 不安定性を不可欠なものと信じる 間違えるリスクを取る 間違いを犯したときは、それを認め、次に進む これはとても納得感のあるリストだった。これ満たしてると、かーなりアジャイルな人って感じがする。 書籍の方はまだ全然読み始めなので、引き続き読んでいきます。 https://www.maruzen-publishing.co.jp/item/b305379.html

January 31, 2024

Fearless Change パターンの最小基本パック

書籍 Fearless Change を久々にさらっと読み返している https://www.maruzen-publishing.co.jp/item/b294768.html この書籍では変化の 48のパターンを紹介しているけれど、最初の 第1部第3章「さて、どこから始めよう?」で出てくる全体に関わる 5つのパターンをあらためて パターンの最小基本パック エバンジェリスト(1) [Evangelist]: 新しいアイデアを組織に導入しはじめるなら、あなたの情熱を共有するため、できる限りのことをしよう。 予備調査(4) [Test the Waters]: 新しい好機が訪れた際に、興味があるかどうか調べるために、本書のパターンを利用して結果を評価しよう。 ふりかえりの時間(5) [Time for Reflection]: 過去から学ぶために、うまくいっていることや改めるべきことを評価するための時間を、定期的に確保しよう。 小さな成功(2) [Small Successes]: 組織変革の取り組みをすすめるなかで、待ち受ける困難や膨大な作業に押しつぶされないよう、ほんの小さな成功でも、きちんと祝おう。 ステップバイステップ(3) [Step by Step]: 目標に向かって一歩一歩進めていくことで、組織変革の膨大な作業へのイライラを和らげよう。 (テキストは Fearless Changeの48のパターンのチートシートより引用) まずは 1. 情熱・熱意が最初にあって、続くのが調査とふりかえり、小さな成功とステップバイステップ 変化って時間やリソースや協力者、支援がない状態からのスタートがほとんどと思うけど、まずはこの基本パックからなのだなあとあらためて 続きも読み返そう

January 2, 2024

書籍「アジャイルメトリクス」メモ

書籍「アジャイルメトリクス - アジャイルチームのパフォーマンスを向上する定量化とデータ収集法」を読み始めた 第一部だけ読んで、最初に気になったところを雑にメモ 収集・測定・対応・反復、のフィードバックループ どのような質問に回答できるのか? 回答のためのデータはどこにあるのか? 賛同を得る メトリクス否定派 人は測定されるのが好きではない メトリクスはプライバシーの侵害だ メトリクスがプロセスを重くしている メトリクスは難しく時間がかかりすぎる 賛同を得る、は大事だなあ。また、「メトリクス否定派」の 4 つは全然あるあるな話で、測定することのデメリットもあるわけだし(グッドハートの法則とか)。 この否定派の疑問に答えられない、説得できないのであれば難しくなるだろうなあと。

April 11, 2023